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2010年8月19日 (木)

暑い、寒い

「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが、今年のこの暑さはお彼岸を過ぎてもやみそうもないですね。

さて、長年講師業をやっていて、「講師って頭脳労働じゃないよな」とつくづく思います。私のような汗っかきの講師にとって、講義は流れる汗との闘いです。教室では受講者のみなさんは着席されており、講師は立っています。温かい空気は上へ上へと登りますので、講師が顔のあたりで感じる温度と受講者のそれはかなり違います。さらに受講者はじっと黙って聞いていますが講師はしゃべり続けています。ときに歩き回りながら。これが結構な運動なのです。暑い。

特に、クライアント企業の偉い方々が受講者で、この方々がきちんと上着を着ておられるときなど、「失礼して・・・」というわけにはいかず、こちらも背中が汗だくになりながら講義を続けることになります。今年あたり、どこかの会場で「講師の角渕氏が、熱中症とみられる症状で、意識不明です」などという報道が聞かれるかもしれませんよ。冗談ですが、それなりの重労働だと思われませんか。

とはいえ、汗だくで受講者に不快感を与えてはいけませんが、講師にとっては、自分自身が暑いかどうかは本質的な問題ではありません。問題は受講者がどう感じているか、なのです。研修はスポーツ観戦と違い、快適な温度の部屋で集中力を維持しながら行わなければなりません。暑さは集中力の大敵です。集中力が切れれば眠くなる。眠くなれば学習効果が下がる。下がれば研修は失敗に終わる。その結果、そのお客様とのお取引も終わりになる。大変なことです。

大まかな言い方ですが、講師が「丁度いい温度だな」と思っているときは、受講者は「冷房、効きすぎ!」と思っていると考えてよろしいでしょう。ですから、講師は常に暑い状態でなければならないのです。講師がほっとするのは、講師控室でくつろいでいるときですね。ここは比較的小部屋なことが多く、冷房はかなり良く効いています。ここでいただくお弁当と麦茶は本当にうまい。

冬はどうか。冬は寒さ対策が必要ですが、ここでも温かい空気の上昇が曲者です。空気の対流の悪い教室では、受講者の足元を温かく保つために、やや強めの暖房を入れます。そうすると講師の顔は赤く茹であがります。でも、受講者が寒くて集中できないより、自分が暑い思いをする方がましなので、ここでも我慢我慢です。

だったら春と秋は? 郊外の研修センターなどでは窓を開けて外の風を入れれば実に快適ですが、都心では騒音と排ガスで窓を開けられません。結局、夏と冬と同じ結果になります。最近ではエコ対策の一環とかで、「それでも窓を開けましょう」とくるお客様もおられます。特に官公庁や自治体でこの傾向が強いのですが、こうなると今度は騒音に対抗して大声を張り上げることになり、熱唱、ますます暑くなります。

講師業も楽じゃないことがお分かりいただけましたでしょうか。でも不満を申し上げる気はございません。なにしろこんな日は、一杯のビールが沁みるように旨いんですから。

セミナー講師でよかった。

すみぶち塾Sumizuku

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