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2010年7月24日 (土)

達人の言葉

読書をしていると数々の達人の言葉に出会います。

ゼロ戦の撃墜王だった故坂井三郎氏の話です。あるとき若い人から、「空中戦でドッグファイトになった際の必勝テクニックを教えてください」と質問を受けたとか。ドッグファイトとは、犬の喧嘩のように、戦闘機が互いの後ろに食らいつこうとして、くるくる旋回しながら空中戦を行うことです。

坂井氏、答えていわく。「ドッグファイトなんてやってたら、命がいくつあっても足りないよ」と。空中戦では、相手に気づかれないように後ろから忍び寄り、必中の弾丸を一連射浴びせ、すぐに飛び去ることが必勝法だそうです。つまり、真の名パイロットはドッグファイトなんていう映画に出てくるような派手なたちまわりは演じないのだそうです。

元阪神タイガースの名ショート、久慈照嘉氏も「遊撃手論(PHP研究所)」という本の中で書いています。横っ跳びで打球に食らいつく派手なプレーで観客を沸かせる遊撃手は、実は下手クソなんだだそうです。名手と呼ばれる選手は、守備位置も的確でスタートダッシュも迅速なので、常に打球を正面でキャッチする。だから観客は少しも喜ばないが、これがもっとも安心できる守備なんだとか。

また、サッカーワールドカップの日本代表キーパーを長年つとめた楢崎正剛選手も、最近出版された「失点(幻冬社)」という本の中で、優れたキーパーの特徴として、的確なポジショニングで確実なセーブを行うことだという意味のことを述べられています。どたばた、はらはらで、TVのアナウンサーが「ナイスセーブ!」なんて叫ぶようなプレーは、実は未熟なんでしょうね。

達人と呼ばれる人たちの発言って、なんだか共通していませんか?

実は、我々講師の世界にも似た話があるんです。駆け出しの講師に、「意地悪な質問攻めにあったとき、どんなふうにして切り抜けるんですか?」と聞かれることがあります。正しい答は? 

そうです、「意地悪な質問を受けるような状況を作らないことだよ」です。

このような質問が飛び出す場面では、講師の側に何らかの失策があることが多いものです。不用意な言葉遣いで相手のプライドを傷つけたとか、失言に食いつかれたりとか、分不相応な生意気な発言に反感を買ったりとか、なにがしかの原因が講師の側にあるものです。こんなときは、すでに会場の雰囲気は相当悪化しており、たとえうまく切り抜けたとしても、研修の評価は決して良くないはずです。当然、学習効果も上がらず、我々講師は義務を果たせていないことになります。だから、「そうならない心がけ」が大切なのです。

ビジネスの世界でも、厄介なトラブルに見舞われ、それを見事に切り抜けた人は称賛されますが、実はトラブルを起こさず、淡々と業務を終える人こそが真の切れ者なんですよね。「無事これ名馬」と言いますが、まさに至言だと思います。

名馬にあやかりたいものです。

Sumizuku すみぶち塾

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