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2010年6月14日 (月)

企業内研修は実践力へ

私はここ数年、仕事の中で、ビジネス法務や財務教育の比重が高くなり、どちらかというと知識伝達型の研修を担当してきました。この種の研修では、講師が一方的に話す時間が多く、その意味では終わった後に疲れを感じることが多いのですが、反面、予想外の展開になることはまずあり得ず、その意味では一種の気楽な研修であるとも言えます。

一方で、私のもう1つの専門分野であるコンプライアンスやリスクマネジメントをはじめとするマネジメントスキル研修では様子がかなり違います。ここ数年、特にその傾向が顕著ですが、「お話はもう結構、それより考える研修を」というオーダーが激増しています。

ここ数か月の間に、複数のクライアントからの要請で、この種の研修を立て続けに担当してきました。ある会社では、目標管理制度の運用スキルの強化を目的とした研修で、実際に受講者が立てた目標の適切さについて、個別指導をしてほしいというものです。別の会社では、向こう3か年の部門方針について、実際に立案されたものについて、検討プロセスの妥当性から結果の適切性について、部門機能との関連で個別指導してほしいというもの。他の1社は、部門マネージャーがコンプライアンス経営を推進するにあたり、重要リスクを選定して対策方針を立案するプロセスについて、研修中に個別指導をしてほしいというものです。

いずれも名前を申し上げればだれもが知っている一流企業です。受講者の知識水準も高く、経験も豊富ですから、個別指導にあたってはまさに真剣勝負です。

この種の研修では、教材作成という意味での事前準備はほとんど必要ありません(むしろ詰め込みはやめてくれという指示を受けます)。また、朝から夕方までひたすら講義を続けるという意味での疲労もありません。

夢中で指導にあたっていると、気が付いたら終了時間ということもあります。その瞬間にどっと疲れが出てきて、茫然とその場に立ちつくしそうになります。

今後は、このような研修は増えることはあっても減ることはないでしょう。実は財務研修でも、計数能力を活用した経営改善指導などのオーダーがきています。法務研修でも、「取締役の法的責任に関するゼミ形式の学習」なんていう問い合わせもありました。一流企業からこのようなオーダーが来た際には、提案書を作成する手に緊張がみなぎります。

我々講師も、知識の収集に終始せず、一流の実務家である受講者とガチンコ勝負できる問題解決力と実践思考力を身につける必要があります。コンサルティングは手離れが悪いから、独立したらセミナー講師一筋で生きていこう、と決心したのもつかの間。何のことはない、コンサルティングの延長の仕事をやってしまっています。

セミナー講師も知識の切り売り稼業では務まらない時代なんですね。

Sumizuku_2 すみぶち塾

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